フランスの国土は日本の約1.5倍の55万1695平方キロメートル。
そんだけ広ければ、フランスの片田舎といっても、それぞれ地方の特色があるのは当たり前。
友達から話だけは聞いてはいたものの、私には全く想像もつかない。
訪ねた場所はブルターニュ地方(1地方は2~7県で構成されており、全土で22地方96県らしい)。
ガイドブックやTVでの紹介の多いParisと違って、なぜかブルターニュはロクに紹介されていない。
唯一かすっている有名な場所は、お隣のノルマンディー地方との境にある「モンサンミッシェル」。
ガイドブックでは「ノルマンディー・ブルターニュ地方」とひとくくりにされた紹介の場合も多い。
ところで乗り継ぎ便にて地方都市まで行く関係から、エールフランス航空を利用したのであったが
日本語の機内誌「Bon Voyage」の特集記事がかの有名なプロヴァンスとブルターニュだったのだ。
結構詳しく載ってそうだったので「ラッキー♪」と思ったんだけど気になったのはそのタイトル。
「不思議の国のブルターニュ」
不思議の国ねぇ。とにかく読んでみる。
「フランスの西の果て・・・ケルト文化・・・アーサー王伝説・・・巨石群・・・」
なんか明らかにプロヴァンスのページと雰囲気が随分違うんですけど。
「ブルターニュはフランスの中でもエキゾチックな場所だ」
?!エキゾチックぅ?一体・・・
ちなみに機内誌には「ご自由にお持ち帰り下さい」と書いてあるので、その通りにする。
さて、今回は事前にParisのガイドブックを読みこむ時間もなかったのだが、
友達も数日は仕事が立て込んでそうなので、ブルターニュでガイドブックを読みこむことにする。
Parisは大都会だもんねー。スマートにこなすように色々情報を頭にたたき込まないと・・・。
と言いつつ、スグに食べ物のページ見てしまう。
☆のついているような高級なところからカジュアルレストランまで色々あるが、
大都市特有の移民が多いせいか、レストランも多国籍だ。
「パリのエスニックタウンで食べる」
というコラムには、地元の食通達が足を運ぶというエスニックタウンが紹介されている。
ギリシャ料理、ユダヤ料理、インド料理、日本料理、ブルターニュ料理、中国料理
ん???
ブルターニュ料理はフランスの料理じゃないのか?!エスニック?
ブルターニュ料理とは、一般的にクレープ料理のこと。
その昔原宿で流行った甘いモノというより、ハムと卵なんかを具にした立派な主食らしい。
特にそば粉を使ったものはガレットと呼ぶらしい。
ブルターニュに来てからクレープの位置づけを実際垣間見たのは、近隣の小さな村の蚤の市での事。
食べ物等村の人が販売してるその場でママさん達がホットプレートでクレープを焼いている!
長いソーセージにぐるぐるとクレープを巻いたのが普通に売られてた。ホットドックみたいな?
関西人が蛸焼きを焼くのが上手いのと同様、ブルターニュ人は普通にクレープを焼けるのか!?
友達はこれを食していたが、私は何となくその時は食べなかった。
私の初クレープは友達夫婦がわざわざ連れて行ってくれたお洒落なレストランにて。
メニューを聞いて驚いた。
前菜もメインもデザートも全部クレープ!
おおお!ココまで徹底されるとは!ちなみに具は色々と選べる。
私は友達の旦那さんに勧められて山羊のチーズを食して以来それにハマッてしまったので
山羊のチーズ!とホタテだったかをコンビネーション。ちょっと脂っこかったがう
まぁ~い!
そして何と言っても忘れてならぬのはシードル!(リンゴのお酒)
シードルはぬるいとの噂を聞いてたが、出てきたのはちゃーんと冷えていたし、
味も私の好きなドライなのをチョイスしてくれたので、しこたま飲んでしまった。
ガレット、めちゃめちゃアルコールにあう!
ちなみにParisに移動したら、本当に沢山クレープ屋(いわゆるレストラン)があったけど
小腹すいたときにいただいたのはあんま美味しくなかった。
クレープはお勧めしますが、やっぱり本場ブルターニュの評判の良いお店で食べるべし!です。
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