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またくちんの引き出し

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フランス旅話 - 2005年夏

フランス旅話 - 2005年夏

賽は
投げられた!
行くしかない!
フランスの
猫ちゃんと
初対面!

プレゼント攻撃
名物料理に
舌鼓
百花繚乱、
お日様
パワー
フランス音痴の
マルシェ体験!
念願の
モン・サン・
ミッシェルへ
フランス
片田舎の
素敵な案内人
ヴェルサイユ
宮殿

賽は投げられた!行くしかない!

海外に暮らす長年の友達に会いに行きたいと思いながら10年程経ってしまった。
友達は今、フランスの片田舎に住んでいるという。
たまたま色んな事情が重なり、行ける事になったのが今回のフランス旅行である。
仕事の日程を調整したら7月に入って2週間行けることになった。
友達の家とParis。
Parisは後半にして、まずは友達の住んでいる所だー!
いきなりフランス片田舎デビューである。

そもそも私はそんなにフランスに思い入れがなかった。
むしろ子供の頃からハリウッド映画や音楽の影響でアメリカにだけ興味が向いていた。
「フランス人は英語を喋れても、わざと喋ってくれないらしい」という噂を耳にしており
フランスがどんなところかを知ろうとする気にさえもならなかった。

一度だけ、仕事でパリに行ったことがあるのはもう10年程前。
しかしその時はヨーロッパ周遊10日程とハードな行程でParisでの滞在は僅か2日程あった。
既に旅に疲れきっていたところ、Parisでは日本人のガイドが付いてくれたので安心しきり・・・
いわゆる詰め込み式日本人観光コース以外には
到着早々白ワインをしこたま飲んだことや、日本食レストランでの打ち上げ(というか飲み会)
短い自由時間にルーブル美術館の中でミロのビーナスとモナリザを探して走ったことを憶えている。
お世辞にもParisを堪能したとは言い難い。
その後、この私がフランスに行く日が再び訪れるとは思わなかった。

この十年間でフランスの印象が変わったか?と言えば、「?」であった。
イラク戦争の際「NO」といったのは私的には拍手喝采ものだったが
ずいぶん前、核実験を南半球のどこだか一番自国からは離れた場所において
周辺諸国の反対をぶっちぎり遂行したのは「我が儘~」な印象であった。
思い浮かぶフランス人といえば、前サッカー日本代表チーム監督のあのよく怒ってた方。
あとはゴクミのダンナ様と元女子アナのダンナ様。この2人は奥様の個性の前では大人しい印象。
また最近放送終了したお気に入りの米国のTV番組「SATC」の最後は舞台がParisだった。
あのドラマにおいては良い印象とは言えないな。
要するに、私はフランスにあまり興味がなかったので何も知らないのであった。

まずい・・・調べなきゃ。

「Paris」ではなくて「フランス」のガイドブックを購入。これが5月中旬。
でも肝心の友達の住んでいる地域は記述が少ない~~!
何はともあれ一番重要な航空券と、Parisの安ホテル押さえたのが6月初め。
出発まで1ヶ月以上あるからそのあいだにもっと調べよう~と思っていたら、
仕事が忙しくって結局は何も出来ず・・・。あちゃー!
荷物の用意さえも完全徹夜作業であった・・・。
てなわけで、取り急ぎモンサンミッシェルだけは絶対行くと決め成田を出発したのであった。

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☆フランス旅話1☆フランスの猫ちゃんと初対面!とプレゼント攻撃

sophie

この旅行でも楽しみにしていたのは猫ちゃんとの出会い。
友達は猫を2匹飼っているのだ。
写真では見ていたが、フランスの猫ちゃんと初対面!
んん~人見知りしないにゃー、嬉しい♪
友達からのリクエストのあった、猫ちゃんへのお土産「またたび(乾燥枝)」を早速取り出す。
彼女らが言うにはフランスとイギリスには「またたび」はないらしいとの事。
果たして、フランスの猫ちゃん達に日本モノは効くのだろうか?

???・・(フンフン)・・・(ゴロン、グニャグニャ~)

お気に召して頂けた様です。
「またたび」の効能は万国共通と判明。乾燥実も持って行ったけど気に入ってくれたニャ。

友達の猫ちゃん達にはちゃんとした名前があるのですが、
友達のプライバシーもあるので、ここでの紹介ではニックネームを付けてみた。
長男猫はルイ、妹分の猫はソフィー(笑)。
ルイ達は出入り自由猫。
室内飼いにしようとしたらしいのですが、そもそも外に暮らしていた猫だったので無理だったそうだ。
(家から脱出しようとして怪我までしたらしい)
交通量の多い道路に面した我が家と違って、静かな田舎ですから差し迫った危機はないでしょう。
私もあれくらい静かな環境でデッカイ敷地に暮らせてたらなぁ・・・。
喜ぶウチの猫達を夢見てみる(うっとり)。はああぁぁ(ちょっと虚しくなる)。

お借りしたゲストルームは、屋根裏部屋風(で表現はあってるだろうか?)。
到着した翌日午前中、着替えに部屋へ戻るとベットの上にはソフィー。
どうもお借りした部屋って普段は猫ちゃん達のくつろぎのスペースの様。
あら~ソフィー、夕べは断り無くゴメンね~暫く貸してね~。
というわけで、その晩からはドアを少し開けて寝るようにした。
そうしたら時々夜中に訪ねてくるようになった。ソフィだけじゃなくってルイも。
ん~たまらん。じゅる。
旅行中の就寝時はホームシックというより、キャットシックになる私。
いつも猫に囲まれているからね、いきなりベッドで一人っきりになると寂しい。

そんな私にとって願ってもない猫ちゃん付きステイで困った事が一つ。

ソフィーが毎日、というか一日何度もネズミや小鳥を捕まえてくる!
話には聞いていたが、時にはネズミは彼女の口の中で「キーッキーッ」と鳴いている。

ぎょ・ぎょえーーーーーーーー!!!

その場合、生ネズミをくわえさせたままお外へ連行!

ある晩なんぞ、友達と夜中まで話し込んでいてキッチンへお茶しに降りると
いつも食事をとっているダイニングテーブルのど真ん中には・・・

十字架にかけられたように翼を広げ、息絶えてる小鳥(泣)
まさに生け贄状態・・・

ネズミと小鳥の遺体を一生分見た気がする。

ところで、ソフィーは私が去ってからはその手のモノを全然捕まえてこなくなったそうだ。
友達曰く、あの毎日の様に持ってきたネズミや小鳥は

私へのプレゼント

だったそうで・・・。うう、有り難うねぇソフィー。

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☆フランス旅話2☆名物料理に舌鼓

フランスの国土は日本の約1.5倍の55万1695平方キロメートル。
そんだけ広ければ、フランスの片田舎といっても、それぞれ地方の特色があるのは当たり前。
友達から話だけは聞いてはいたものの、私には全く想像もつかない。
訪ねた場所はブルターニュ地方(1地方は2~7県で構成されており、全土で22地方96県らしい)。
ガイドブックやTVでの紹介の多いParisと違って、なぜかブルターニュはロクに紹介されていない。
唯一かすっている有名な場所は、お隣のノルマンディー地方との境にある「モンサンミッシェル」。
ガイドブックでは「ノルマンディー・ブルターニュ地方」とひとくくりにされた紹介の場合も多い。

ところで乗り継ぎ便にて地方都市まで行く関係から、エールフランス航空を利用したのであったが
日本語の機内誌「Bon Voyage」の特集記事がかの有名なプロヴァンスとブルターニュだったのだ。
結構詳しく載ってそうだったので「ラッキー♪」と思ったんだけど気になったのはそのタイトル。

「不思議の国のブルターニュ」
不思議の国ねぇ。とにかく読んでみる。

「フランスの西の果て・・・ケルト文化・・・アーサー王伝説・・・巨石群・・・」
なんか明らかにプロヴァンスのページと雰囲気が随分違うんですけど。

「ブルターニュはフランスの中でもエキゾチックな場所だ」
?!エキゾチックぅ?一体・・・

ちなみに機内誌には「ご自由にお持ち帰り下さい」と書いてあるので、その通りにする。

さて、今回は事前にParisのガイドブックを読みこむ時間もなかったのだが、
友達も数日は仕事が立て込んでそうなので、ブルターニュでガイドブックを読みこむことにする。
Parisは大都会だもんねー。スマートにこなすように色々情報を頭にたたき込まないと・・・。
と言いつつ、スグに食べ物のページ見てしまう。
☆のついているような高級なところからカジュアルレストランまで色々あるが、
大都市特有の移民が多いせいか、レストランも多国籍だ。
「パリのエスニックタウンで食べる」
というコラムには、地元の食通達が足を運ぶというエスニックタウンが紹介されている。
ギリシャ料理、ユダヤ料理、インド料理、日本料理、ブルターニュ料理、中国料理

ん???
ブルターニュ料理はフランスの料理じゃないのか?!エスニック?

ブルターニュ料理とは、一般的にクレープ料理のこと。
その昔原宿で流行った甘いモノというより、ハムと卵なんかを具にした立派な主食らしい。
特にそば粉を使ったものはガレットと呼ぶらしい。

ブルターニュに来てからクレープの位置づけを実際垣間見たのは、近隣の小さな村の蚤の市での事。
食べ物等村の人が販売してるその場でママさん達がホットプレートでクレープを焼いている!
長いソーセージにぐるぐるとクレープを巻いたのが普通に売られてた。ホットドックみたいな?
関西人が蛸焼きを焼くのが上手いのと同様、ブルターニュ人は普通にクレープを焼けるのか!?
友達はこれを食していたが、私は何となくその時は食べなかった。
私の初クレープは友達夫婦がわざわざ連れて行ってくれたお洒落なレストランにて。
メニューを聞いて驚いた。

前菜もメインもデザートも全部クレープ!

おおお!ココまで徹底されるとは!ちなみに具は色々と選べる。
私は友達の旦那さんに勧められて山羊のチーズを食して以来それにハマッてしまったので
山羊のチーズ!とホタテだったかをコンビネーション。ちょっと脂っこかったがう まぁ~い!
そして何と言っても忘れてならぬのはシードル!(リンゴのお酒)
シードルはぬるいとの噂を聞いてたが、出てきたのはちゃーんと冷えていたし、
味も私の好きなドライなのをチョイスしてくれたので、しこたま飲んでしまった。

ガレット、めちゃめちゃアルコールにあう!

ちなみにParisに移動したら、本当に沢山クレープ屋(いわゆるレストラン)があったけど
小腹すいたときにいただいたのはあんま美味しくなかった。

クレープはお勧めしますが、やっぱり本場ブルターニュの評判の良いお店で食べるべし!です。

rochefort

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☆フランス旅話3☆百花繚乱、お日様パワー

quimper

「今何時?」と携帯を確認しないと夜になっている事がわからない程ずっ~と太陽が出ている。
22時を過ぎてやっと夕暮れ、といった感じだ。暗くなるのはもう23時近く。どひゃー!
夏のヨーロッパは初体験ではなかったものの、何故かこんなに日の長さを実感した事はなかった。
かつては仕事で来ていたので忙し過ぎ、その様な日常的な事に感動している余裕がなかった(哀)。

最近はバリ島に半年ごとに行っていたので年甲斐もなく、しっかり色素定着の私なのだが、
ヨーロッパの夏の日差しの強さをすっかりなめてた。
あっという間に痛い程、首筋と肩がやけた。ひいぃぃぃ~。

ところで私はなんちゃってガーデナーなので花があると目がついついそちらに向く。
ブルターニュの村々は、鮮やかな色のペチュニアをメインにアレンジしたハンギングで飾っている。
それらは石造りの建築にとてもよく映えていて、融合した街全体の情景の美しさに感心するばかり。
個人のお宅の窓辺も皆、ゼラニウムなどで可愛らしく飾られているのだ。
このお花達が実によく咲いているんだなぁ。
ペチュニアにしろ何にしろ、日本だと通風管理をして液肥とかもあげて摘心だの切り戻しだのと
管理をしっかりしないとこんな立派には咲き続けないんじゃない?というのがゴロゴロしている。

エールフランスの機内誌にも紹介されていたので、カンペールという都市に連れて行ってもらった。
カンペール陶器とケルトのお祭りが催されるので有名らしい。
HB HERNRIOTという窯元の見学もすばらしかったんですが、最も印象深かったのは花。
ここの街に流れるオデ川にかかる橋達は、世にも美しいアレンジメントで飾られてる。
その川は沢山の橋がかかっていて、それぞれ橋ごとにアレンジのテーマを変えて飾ってるんだが、
どれもこれも見事なアレンジで、こんなの見ちゃったら自分の小庭の花が可哀想に思えちゃう。

きっとこれは澄んだ空気と、長い日照時間、お日様パワーのお陰であろう。

話は変わるがブルターニュの滞在中とても気になったのは、藤と紫陽花。
これ日本で言ったら藤=5月、紫陽花=6月=梅雨というイメージがあるんだけど、
ゼラニウムやハーブ系と一緒に真夏に咲いている。なんか不思議~。

wisteria

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☆フランス旅話4☆フランス音痴のマルシェ体験!

rennesmarche

TGVでParisに行きましょう~なんつー訳のワカラン私のプラン遂行の為、
チケットの予約・発券にブルターニュの中心都市レンヌに来たのがたまたま土曜の朝だった。

よく知らない街に来たら、とりあえずCentreって標識を目指すもんじゃぁない?
そこでは私たちの予期せぬモノ、なんと朝市「マルシェ」が、どど~んっと開催中だった。

まる しぇ♪まるしぇ♪かりぃ~まるしぇ♪

とカレーのCMソングが私の頭を駆けめぐった。いや口ずさんでいたかもしれない。

フランスのお台所マルシェって存在はTV等を見て知っていたが、
「絶対行く!」というまでの意識はなかったのであっけなく出くわしてしまってラッキー!

マルシェの買い物客はでっかい籐の籠などマイバック持参。個別包装は殆どなしらしい。
籐の籠って友人宅の近所の村で、専門店を覗いた時にはディスプレー的に使うのかと思ってた。
へぇ~。私も布のエコバック持っているが(スーパーでレジ袋削減するとポイントもらえるから)
籠もなかなか良いもんだわぁ。

まー国鉄駅へ行くことが本来の目的だったので、ぶらりと見て回る。(ウキウキ)
大きな建物(体育館みたいな感じ)の目の前には魚貝系統のゾーン。
隣接する道路に沿った感じで果物・野菜ゾーン。
建物の中にも沢山の店があるので入って見る。

ああ!チーズ屋さんだぁ!う・う・う・美味そう!
でも何だかわからない程種類があるし、これは量り売りか?
つーか、フランス語喋れないし・・・
だいたい遠くから来ているし、これから駅行かなきゃ・・・
と指をくわえてふらふら歩きまわってると肉屋さんが目に入った。

!!!あれはΣ( ̄□ ̄;;;)!!

らぱん~♪らぱ♪らぱん♪らぱ♪らぱん ~♪

ラパン=ウサギちゃんでゴザイマス。皮はむかれているものの、まんまのお姿・・・うっうっ
ああ~ごめんね~。鯨は食べるけどウサちゃんはニャンコに見えるからダメなのよと目を背ける。
(などと言いながらも、結局数日後には友達の村で入ったレストランが単一ランチメニューで
選べる余地もなく目の前に出てきてしまったので美味し~く食したのですが、ウサちゃん)

それにしてもレンヌのマルシェ、特筆するのは規模が大きい!ってことばかりではない。
旧市街には15~18世紀の木骨組みの家が残っているので、マルシェのテントのはられた光景は
ディズニーランドか何か、物語の世界にいる錯覚を起こす。

事前情報なくシャッターを切ったフランス音痴の私は「冗談みたいな光景」と思ったのであった。

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☆フランス旅話5☆念願のモン・サン・ミッシェルへ

montstmichel2

フランスに行くのなら、何としても行きたかった世界遺産モン・サン・ミッシェルMont St. Michel。
ところで日記の順から見ると、さんざん待ちに待ったモン・サン・ミッシェル行きみたいだが、
実際に行ったのはフランスに到着した翌々日。

今まで書けなかったのには、訳があって・・・。というのも
私のデジカメのバッテリーは消費が早い上に、継ぎ足し充電不可というモノなので、
もう一個予備に買い足したのだが、肝心な日に充電器と一緒に部屋に置いてきてしまった。
モン・サン・ミッシェルが牧草地の向こうに小さく見え出した途端にバッテリーが切れた!
うっうっ後悔してもしきれない・・・バカバカバカ>私
でも「ここでブルーになっては楽しめないからイカン!折角来たのに!」と自分自身を叱咤激励、
「【写るんです!】何処に売っている?」と焦りまくりながら入島したのであった。
私が島の前で記念写真を撮りまくる観光客を、羨まし~~く思ったのは言うまでもない。
ところで、使い捨てカメラはすぐに手に入った。
但し、帰国後色々と忙しくて、おとといやっと現像に出して来たのだ。

さっさとモン・サン・ミッシェルの事を書くことにしよう。

離れた場所から見る、海に浮かぶあの神々しい姿くらいしか事前情報のない私にとって
全く想像できなかったのは、島のメインロード【グランド・リュGrande Rue】であった。
古今東西、有名観光地にはお土産屋さんが立ち並んでいるが、モン・サン・ミッシェルもだ。
修道院は島の頂上部分で、そこへ辿り着くには南に位置する島入り口から、
島の外周に平行し東側三分の二程度を構成するグランド・リュを通らねばならないのだが
その道幅はかなり狭く、そぞろ歩きの観旅行客でごった返している。
道の両側には15、6世紀の面影を残す建物があり、土産屋やレストランなどが営業してるからだ。
友達の旦那さんの意見でちょっと横道に入り、階段を上へまた他の階段を上がり・・・と
宮崎駿の映画にでも出てくるような光景を眼下に、階段をえっちらおっちら登り続けると、
何だか知らぬウチに修道院の入り口近くに辿り着いていた。ラッキー♪
後に知ったのだが、古の島の人々も近道の方を好んで利用していたとのことであった。

修道院内部見学の入場料は8ユーロ。

ガイドブックによるとモン・サン・ミッシェルの起源は8世紀、その後11世紀ロマネスク様式を経て
13~5世紀ゴシック様式まで増改築を重ねたとある。

建築に関してウンチクを語るほど知識はないのだが、モン・サン・ミッシェルは独特なものであった。
島の頂に当たる修道院付属教会と、北側に隣接しゴシックの傑作と言われ大食堂などがある、
ラ・メルヴェイユLa Merveilleの内部装飾のシンプルさはかえって荘厳さを増していると感じた。
私の持つカソリックの教会のイメージと言えば、イタリアの大聖堂等に行った時の経験から
ステンドグラスやマリア像、様々な彫像など鮮やかな色彩の印象が非常に強かったが、
ここのステンドグラスは淡いブルーグリーンのグラデーションによる幾何学模様で、
海を思わせるノルマンディーの石建築とのコンビネーションを、私は非常に気に入った。
本堂北側はゴシック様式の廻廊へと続く。そこは断崖絶壁の上に位置する中庭でもあった。
ここで祈る日々は超越したものの存在を身近に感じられることであろうなと想像してみる。
見学順路は上の階から下と続くのだが、先に見学した教会階下には時代を遡った建築物もあり
何世紀にもわたって建物に手を加えていった事がよく実感できる。

lamerveille golfedestmaro

ところで、モン・サン・ミッシェル巡礼名物と言えば「オムレツ」とガイドブックに書いてあった。
何でオムレツさぁ~?と不思議に思いつつも名物は押さえなきゃと修道院を後にした私達は
島入り口にある1888年創業という有名店ラ・メール・プーラールLa Mere Poulardへ。
やってるやってる~♪かまどにフライパンのお化けみたいの突っ込んで焼いている~!
(写真撮ったが、インスタントカメラじゃダメダメでした・・・残念)

有名店だけあって混んでいるので、2Fでコーヒーを飲みながら席が空くまでしばし待つ。
2Fはバーみたいなんだが、世界中の有名人のポートレートが貼りまくられている。
みんなココを訪れているらしい。席が空いたので1Fに戻る時、日本の皇族の方の写真も見かけた。
本当に由緒正しき有名店なのねぇ。
友達の友達が食べたオムレツはまずかったらしいけど、このレストランの事かしら。

さて念願のオムレツ、何がびっくりってそのお値段っ!
オムレツだけで35ユーロ(税サ込)もする。ひ・ひえーーーー!でもここまで来て後はない!
セット(メインとデザートも付く)だと45ユーロなので、セットにする。
これでホントにまずかったら泣くしかないね、と思ったら、あら?美味しいじゃな~い♪
オムレツ、ふわふわぁ~♪
メインのチョイスで選んだノルマンディー風お魚煮もあっさりしててウマいわぁ~。
恐ろしく高かったけど美味しかったね、と納得して帰ったのであった。

これには後日談もあって、後日ベルサイユ宮殿に行った時、そこで出会ったご夫婦と話をしたら、
ツアーで行ったモン・サン・ミッシェルでの昼食は不味いオムレツだったみたいだ。
帰国後、ネットでも「モン・サン・ミッシェルのオムレツは不味い」と書かれているが
きっとラ・メール・プーラールではないお店の事であろうと思う。
ラ・メール・プーラールは確かに高いですがどうせオムレツを食べるなら、味はオススメです。

lamerepoulard

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☆フランス旅話6☆フランス片田舎の素敵な案内人

louis

友人宅のある村に滞在中、私がためらっていたのが村の人とのコミニュケーション。
私はフランス語が全くダメ。
それに何故か村人をあんまり見かけないんだよな。
友人宅は村中心にあるのに顔を頻繁に会わすのは家の前で遊んでいるご近所の子供達くらいだ。

友達の家は歴史が古く、旦那さんがリフォームを施すまでは下水道は完備されていなかったという。
そう言えば以前にヴェルサイユ宮殿に行った時のガイドさんも、昔トイレはなかったと力説してた。
(本当に凄い話なんだが、夕方はみんな窓からバケツに用をたしたものを投げ捨てるので
道を歩いてるとソレがかかる・・・宮廷舞踏会では垂れ流し・・・等々。)
昔のフランス水周り事情からか、この村の共同洗濯場と井戸の跡が中心より少し裏手に残っている。
遺跡とまでは言わないが、昔の村の生活を思わせる静かな良い場所である。
来た道を振り返ると村中心に位置する教会の屋根の先が、緑の向こうに突き出しているのが見える。

そこへ友達が連れて行ってくれたのだが、洗濯場跡の裏から登場したのは友達の愛猫ルイだった。
ルイはそこから更に奥へと私達を案内をしてくれたのだ。
私達との距離感も確認しつつ、ルイは颯爽と畑の横を歩いて行く。
「どう?僕のテリトリーは凄いでしょ?」といった感じだ。

猫と散歩in France ん~たまらん!

しかもルイは人間の言葉が理解できるらしく、写真を撮っている私の
「あそこに行ってよ、ルイ」
といった我が儘なリクエストにもちゃんと応えてその通りにするのだ!

ああ~ルイ、素敵だわぁ・・・。

その夜(と言っても明るい)もルイと友達とで散歩に出かけた。

もはや病み付きになった私は、その翌日の夜も観光を終えて友人宅に帰るなり
一人でルイを誘い出し再び散歩に出かけた。
ルイは私をリードし、いつもの洗濯場跡へ向かった。
この日は途中のお家の塀の上に白猫ちゃんが居たので、彼は非常に気にしていた。
時は既に8時をまわっていたし、夕飯を作らなきゃならなかったのでスグに戻る事にした。
帰りがけ角のお家のご家族がみんなで外のピクニックテーブルに出ていた。ディナーだろうか。

異邦人の私が猫と散歩しているのがどんな風にみられるか、気恥ずかしく思いつつも
「ボンソワール♪」と声をかける。
そうすると、みんなニコニコしながら「ボンソワール♪」と応えてくれた。
ルイと私の組み合わせが面白かったのであろう。

その後、ルイは外出自由猫なのでタイミングが合わず、残念ながらお散歩が出来なかったのだが
彼のお陰でこの村での滞在は、他では決して味わえない素晴らしい思い出に変わったのであった。

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☆フランス旅話7☆ヴェルサイユ宮殿

grilledesmatelots

一週間友達のお宅に泊まらせていただいた後、いよいよParisへと移動。
友達も一緒に来てもらえる事になっていたので、本当に有り難かった。
一人旅ってやっぱり寂しい思いをする事が多いもの。特にレストランなんかでね。

日本を発つ前、週末に開かれるかの有名なParisの蚤の市に行くのを第一目的に掲げつつ
旅程を友達に相談した所、彼女はヴェルサイユ宮殿Chateau de Versaillesに行った事がないと。
よっしゃー!友達と「最高のヴェルサイユ宮殿観光」をせねば!と気合いが入る。
まずはネットで確認すると、日本語HPがあるじゃございませんの。今は便利だなぁ~!
ヴェルサイユ宮殿って一言に言っても沢山見るところあったりする様で庭ってーのさえ別料金。
ツアーで行った時なんてさらりと寝室とか鏡の間とかを通っただけって感じだったのになー。
個人で行くからには絶対にプチ・トリアノン(離宮)とか行きたいわぁ。
と気分はすっかり「ベルばら」一色。そう、私はベルばらが好きなのだ。

ん? 音楽と水の祭典 3/26~9/25 開催日:土・日・祝

何だか楽しそうじゃな~い!!折角なら開催日に行かなきゃ!とお祭り女の心を揺さぶる。
でも週末は蚤の市行くから・・・と諦めかけたが「7月にパリ祭=祝日があった筈」と思い出し
政府観光局の日本語HPを調べてみる。
あったあった♪パリ祭7/14(木)!  

「お得」に弱い私、「お得な前売り券」が国鉄とタイアップして売っているとの情報もネットで得た。
正殿 王の寝室 庭園 グラン・トリアノン プチ・トリアノン 王妃の村落 音楽と水の祭典etc
これらの入場料の他国鉄運賃も込みという、本当にお得なシロモノらしい。

いざゆかん(まずは)Parisへ!

思った以上にレトロな・・つーか古っくさいTGVでパリ-モンパルナス駅に着いたのはパリ祭前日。
そしてParisに着くと、駅近くの安ホテルへチェックインしすぐに先程到着した駅へ戻る。
トランジリアンTransilien窓口で「お得な前り券」を21.10 ユーロで購入。

翌朝7/14、日本で調べプリントアウトした 国鉄の時刻表を手にヴェルサイユへ向かったのであった。

ヴェルサイユの駅は3つ。国鉄2駅にRER(高速郊外鉄道)1つだ。
モンパルナスからは一本でヴェルサイユ・シャンティエVersailles Chantiers駅に着く。
たまたま乗り込んだ列車は特急だったらしく、通常30分くらいの所を何と13分で運んでくれた。
ヴェルサイユ・シャンティエ駅に着いたのは朝の8時半!!!やる気満々ですね、私達。

薔薇は薔薇はぁ~~♪気高くぅ~咲ぁいぃ~てぇ~♪
オスカルが架空人物と分かっちゃいても、「ベルばら」の名シーンがぐるぐる頭を巡る。

国王の寝室コースにて日本語カセットテープを借りて見学を始める。
9時の開園とほぼ同時だったので一番乗りであった。
ちなみにカセットテープのガイド、バロックみたいな大げさなBGM付きで笑いがこみ上げてくる。

午前の静かな宮殿を堪能し、ツアーでは降りることがなかった庭園やトリアノンにもGO!
しかしヴェルサイユ宮殿の敷地は広いー!グラン・カナル(大運河)の端まで歩くと1時間らしい。
最も驚いたのは、宮殿に近い部分のみ特別扱いで、周囲の敷地は一般車も乗り込んでいる。
そして自転車の多いこと!大人も子供もサイクリングしまくりだ。
車は入場料あるみたいだけど、自転車は無料みたいだ。
都立公園みたいな感覚なんだろうかー。カナルにはレンタルボートも出ているし。

別料金払ったのは園内主要部分を周回しているプチ・トラン(ミニ電車)だけだった。
正殿の見学に宮殿へ戻ったり、音楽と水の祭典(噴水ショー)もタップリと堪能。
マリー・アントワネットの村落ものんびり歩けたし。
そんなこんなで気がつけば、18時になっていた。うきゃー!一日中いたんだわぁ~!

ただし、本当にこの日は暑かった。途中で庭園の木陰のベンチでウトウトしたくらいだった。
まぁ、ヴェルサイユ宮殿で昼寝っていうのも当時の貴族気分を味わったって事にしておこう。

grandtrianon
petittrianon


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